TAKENを知ったのはSTM onlineのレビューでした。
確か視聴用の音源が貼ってあり「こんな興奮したコメントってどんだけすごいんだ!」と思いました。一発で衝撃を受けてこういう音楽がやりたいって漠然と思い、当時組んでいたバンドの曲の方針を変えていこうって決めました。
それからバンドは解散。弦楽器隊が残って新たにドラムとボーカルを入れて新しいバンドを結成。
MIKOTOの来日の時の繋がりもあってそのバンドで来日ツアーの柏場所で共演も出来ました。
それから時は流れてそのバンドも活動休止。
新たにバンドも作って2枚のアルバムも出しました。曲の多くは自分がベースを作ってるんですが、自分の中での指針はいつも彼らだったと思います。曲作りに詰まった時はbetween two unseensを聴いて。
2018年4月25日、TAKENの新作が発売になります。今は発売日前日、所謂フラゲをした音源を聴きながら買いてます。
仕事中ふと、昔インタビューしたということを思い出しました。ネット上にあるHPをスマホで見てみると文字化け。いにしえのホームページビルダー(笑)で作っていたので…
ちょっと懐かしい気分になったついでにブログにインタビュー記事を載せてみようかなと思います。
今読むともっと色々聞けよ!カス!とか思いますけど当時の自分では緊張と興奮で限界だったんだと思います(笑)
インタビューには今回の新作のリリースにももちろん関わっているevylockのkokiさんに立ち会ってもらい、通訳をお願いしています。
ついに待望の初来日を果たし、四日間の奇跡のツアーを成功させたTAKEN。そのボーカリストであり、現在MIKOTOのボーカルも努めるRayのインタビューをすることに成功しました!
何と、今回のツアーで対面インタビューが出来たのは自分だけのようなので、是非TAKENファンはこのインタビューを読んでみてください!
インタビューはツアー最終日、渋谷のカフェにて。
では、インタビューを始めたいと思います。
今回のツアーも今日で最後ですが、これまでの三日間のライブはどうでしたか?
R:今回TAKENとして日本に来られた事は本当にとんでもなく幸せな事だよ。
どの公演も最高だったけど、特に印象に残っているのは現時点では下北沢ERAのライブ(3/15)だね。
確かにあの日は本当に凄かったですね。一番前で見ていたのですが、どんどん後ろから人が押し寄せてきてキツかったです(笑)
ライブ以外での思い出などありましたか?
R:一番印象に残っているのはライブが終わった後、お客さんが泣きながら僕に抱きついて「本当に感動した!」って伝えてくれた事だね。
本当に嬉しかったよ。
それだけ日本のファンはTAKENのことを待ち望んでいたと思います。
R:そうだね。GOOD FELLOWのオーナーのクリスローガンが昔から「TAKENは日本でめちゃくちゃ売れている」と言っていたんだ。
でも実感がなかったんだ。日本に来てみないと分からない事だった。でも実際来てみたら本当に凄かったよ!
そもそも何故再結成をして、更に日本でツアーをすることになったのでしょうか?
R:ちょっと長くなるよ(笑)まず最初にB-SIDEコレクションを作ることになった。
そしてそのB-SIDEに入れる曲の選曲をメンバーとすることになって他のメンバーと再び交流を持つようになったんだ。
Falling Leaves Recordのコーキに「僕らのB-SIDEをリリースしてくれないか?」と打診をしてみたところ、彼は「もちろんOKだよ!」と答えてくれた。
まずはこれが1つ。
それで他のメンバーに再結成してみないかと話をしてみたところ、みんな是非やりたいと言ったんだ。
まだNaiadが活動していた頃から日本に来たいと思っていて、今回やっとそれが実現した。
それと同時に、アメリカとカナダでも再結成ライブをすることになった。その三つが同時にうまくいったんだ。
今回HORSE THE BAND(以下HTB)と一緒に廻ることになったのはどうしてですか?
R:彼らは元々ワールドツアーを計画していて、日本での企画を誰かに頼めないか?と僕に相談してきた。
今回の僕らのツアーと彼らのスケジュールがマッチしたんだ。
元々HTBのエリック(Key)は14歳の頃にTAKENのライブを見に来てくれた。その時に彼らのデモを持ってきてTAKENと一緒にやりたいと言ってくれていたんだよ。
やっと実現したね。ギターのデイヴもTAKENのことが好きなんだ。そういう経緯もあって今回一緒にツアーすることが実現した。
なるほど。HTBにとっても嬉しいツアーになったでしょうね。
R:そうだね。日本でTAKENとHTBがツアーをするなんて思っても見なかったけど、凄く楽しいよ。
ハチャメチャな奴らだけど凄く面白い。彼らは本当に狂ってるね(笑)サイコークレイジー(笑)
3月8日にアメリカで再結成ライブが行われたようですがお客さんの反響はどうでしたか?
R:いいライブになる事は間違いなかったけど、どのくらいお客さんが来るか、どのくらい盛り上がるかは予想していなかった。
でも蓋を開けてみると600人以上のお客さんがチェインリアクションに駆けつけてくれたんだ。
人の上に人が乗っているような感じだったよ。あの日はとても特別な一日になったよ。
現在RayはMIKOTO、ベースのNickはCirca Surviveのメンバーですが、他のメンバーはバンドなどはされていないのですか?
R:そうだね。僕と彼はバンドをやっているけど他のメンバーはバンド活動をしていないんだ。
個人的に曲を作ったりはしているようだけど。他のバンドに加入したりということは望んでいないんだ。
望んでいないですか?
R:そうなんだ。Eric(Gt)はツアーが嫌いだったり、Chad(Gt)は学校に戻らなくてはいけなくなった。
だから当時TAKENは解散したんだよ。実は2003年の時点で解散は決定していたんだ。
でも、ラストep(Between Two Unseens)を作り始めていた。だから時期をずらして2004年に解散ライブを行ったんだ。
再結成するにあたって、ブランクを埋めるのに苦労などはありましたか?
R:見に来てくれた人に「TAKENってこんな酷い音なんだ」って思わせる事だけは避けたかった。
だから1月から週に2,3回は練習していたよ。でもNickだけは仕事やバンドの都合で二月の終わりから参加したんだ。
でもそれまでには他のメンバーで演奏を固めていたから特に問題はなかったよ。
今回ライブをするにあたっての選曲はどんな風に決めたんですか?
R:基本的には僕らがやりたいと思った曲を選曲した。そしてBetween Two Unseensの曲は知っている人が多いからそれは是非やりたいと思ったんだ。
後は昔の曲でお客さんが聞きたいと思っていると思った曲を選曲したよ。
かなりベストな選曲でしたよ。
Rayは去年MIKOTOとして来日していますし、今回も沢山の日本のバンドと共演をされましたが、特に印象に残ったバンドはいますか?
R:悪いバンドとは一緒にやっていないよ。今回一緒にやったバンドはどれも独創的で最高だったよ。
アメリカで一緒にやったバンドの中ではあまり良くないバンドも沢山いたけど(笑)
日本でバンドをやるのはアメリカに比べたらとっても難しいことだと思う。
そういう状況の中でやっているバンドはアメリカのバンドのよりもしっかりしているし、カッコイイよ。
アメリカはもっと簡単にバンドを始められるし、ちょっとやれば有名になることが出来る。だから日本のバンドは洗練されていると思うよ。
さっきNaiadの名前が出ましたが、他に日本のバンドで知っているバンドはいますか?
Koki(以下K):Rayは日本のバンドに凄い詳しいよ!(笑)
R:日本のバンドは本当に好きなんだ!Naiadは僕にデモを送ってくれたんだ。2002年くらいだったかな?
彼らも日本にTAKENのファンが沢山いるから是非来てくれと言ってくれていたんだ。でも僕は信じられなかったんだ!
Naiadの曲を聞いたらとても親近感が沸いて好きになったよ。
他に好きなのはenvy、BORIS、CORRUPTEDが大好きだよ。
K:Rayは本当に好きで、diskunionとかに行って買いまくっているよ!CRYSTAL LAKEも去年買ったみたいだよ。
R:たくさんお金がかかっちゃったけど止められないんだよね(笑)
今日はCRYSTAL LAKEも出演しますね。
R:そうだね!ENDZWECKも出るしとっても興奮しているよ!!日本には良いバンドが多すぎて困るね(笑)
先日Falling Leavesから出されたトリビュートは聞きました?
R:Kokiが最初にそのアイディアをくれた時は、そんな事が本当に出来るのかというのが半信半疑だったんだよ。
TAKENが好きで、カバーしたい!というバンドを見つけられるのか心配だったよ。
でも、完成した作品を聞いてみたら素直にとても凄いと思ったよ。
いくつかのバンドはTAKENのフレーズを使いながらもきちんと自分のバンドとしての色を出しているし。
さらにいくつかのバンドは僕が聞いてもどの曲をカバーしたのかが分からないくらいで、とにかくビックリしたよ。
現役時代のお話も聞きたいと思います。元々どんなバンドを聞いてTAKENを始めたのですか?
R:EARTH CRISISやSTRIFEなどのハードコアのバンドを聞きながら育った。
TAKENは元々SnapcaseとUNBROKENをミックスしたようなバンドにしたいと思っていたんだよ。
ギターのChadはShai Huludのことが凄い好きでそこからメロディーが来た。そうしてあのような音になったんだよ。
確かツアー初日はBOTCHのTシャツを着ていましたよね?
R:そうだね。ジャンルが違っても色々な音楽が好きなんだよね。
現在RayはCENTURY MEDIAで仕事をされているようですが、おススメのバンドや、好きなバンドなどを教えてください。
R:STICK TO YOUR GUNSや、Embrace The End、Heaven Shall Burn。またTerrorがCENTURY MEDIAに移籍することが決定しているよ。
本当ですか!?初耳です!
R:今は内緒なんだけど(先日発表になりました)、2,3週間後に発表されると思うよ。
CENTURY MEDIA以外ではどうですか?
R:HYDRA HEADのバンドが好きだね。ISISやEXPLOSION IN THE SKY。
オールドスクールハードコアバンドも好きだね。MODERN LIFE IS WARなんかも好きだよ。
今EXPLOSION IN THE SKYの名前が出ましたが、4月に来日してenvyと共演しますよ。
R:そうなんだよ!僕も行きたいよ(笑)
当時はどんなバンドと一緒にやったり、仲が良かったのですか?
R:CURL UP AND DIEやTHIS DAY FOWARD、ALEXISONFIRE。Between The Buried And Meともよく一緒にやったりしていたよ。
みんなとても仲が良くてTAKENの事が好きだったんだ(笑)
今回こうして再結成をして、日本でも凄い反響がありました。今後TAKENが復活するということはあり得ないんでしょうか?
R:みんな「次はどうするんだ?」とあちこちで聞かれているよ。
元々メンバー同士仲が悪いわけじゃないからまた一緒にやりたいとは思っていたんだ。
そして決めたことがあるんだ。レコーディングをして新しい音源を作るよ!新曲もすでに出来ている。
K:昨日の大阪(3/16)のリハーサルの時にやっていたんですよ!とにかくめちゃくちゃやばい曲でした!!
R:カナダのライブが終わった後、きちんと発表しようと思っているんだ。
でも今までのようにツアーをしたりコンスタントに活動するということは出来ないけどね。
何よりのファンへのプレゼントですね!これだけでもインタビュー出来て良かったです!
MIKOTOのお話も聞きたいと思います。現在はどういう状況でしょう?レコーディングが終わったという話も聞いたのですが。
R:確かにレコーディングは終わっているんだ。色々なレーベルと交渉したんだけど、条件がうまく合わなくて今回は自分達でリリースするよ。
そうした方が自分達のエネルギーを集中できるんだ。今年の七月か八月にはリリース出来るといいね。
そしてまた日本に来たいと思っているよ!
同じボーカリストのKokiさんから見て、Rayのボーカルの魅力はなんでしょう?
K:Rayはとっても良い人でキャラクターも素敵なんです。マメでメールなんかもきちんと返事をくれるんです。
そういうところがとてもしっかりしていますね。
K:ライブに関してはやっぱり迫力が凄い!他の人じゃ太刀打ちできないようなところがあると思います。
ずっと憧れていたボーカリストだけど、今はとても良い友達ですね。
では、最後にファンに向けてのメッセージをお願いします!
R:日本の人達とは違う言語で通じない部分もあるけれど、音楽を通じてこうして出会えていることに感謝している。
みんなのサポートにとても感謝している。みんなにありがとうと言いたいよ。
以上です。新作の話も実は言っていて密かに楽しみにしていました。話によるとkokiさんが聴いたというリハーサルでやっていた新曲は今回のミニアルバムには収録されていないようなんですが、ボツになったんでしょうか…?笑
来日ツアーのレポートなんかもあるんですけど、気が向いたらまたこっちに載せようかなと思います。
また日本でTAKENがライブをすることを願いながら新作聴きまくろうと思います。
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